山手線一周ウォーキング

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山手線一周ウォーキングの説明

山手線一周ウォーキングとは、東京都心部を環状に結ぶJR山手線の全駅を徒歩で巡りながら、一周約40km以上の距離を踏破するという挑戦的かつ観光的な要素を含むアクティビティです。山手線は全部で30駅あり、すべての駅を地上ルートでつなぐように歩くことが基本とされます。

このウォーキングは単なる移動手段ではなく、「東京という都市の多様性と表情を足で体感する旅」と言えます。駅ごとに文化・景観・人の雰囲気が変化するため、まるで東京23区を横断する小旅行のような楽しさが味わえます。

たとえば、池袋の雑多で活気ある商業エリアから、目白の落ち着いた文教地区へ。渋谷の若者カルチャーを抜けると、品川や田町の再開発エリアにたどり着くなど、歩くだけで東京の今と昔が交錯する時間旅行となります。ウォーキングアプリで軌跡を記録したり、各駅で記念写真を撮ったり、記録を残すことで達成感も倍増します。

近年ではSNSを通じてこのチャレンジに挑む人も増えており、週末に1日で踏破する健脚者もいれば、複数日に分けて東京散策を兼ねて楽しむ人も多いです。特に春や秋の季節は気候も良く、健康促進、観光、達成感のすべてを味わえる注目のアクティビティとなっています。

山手線一周ウォーキングのアクセス

山手線ウォーキングは、都内に30駅があり、どこからでも始めることができます。スタート地点の選び方にはいくつかの考慮ポイントがあります。

たとえば、「出発前にしっかりと朝食を取りたい」「荷物を預けたい」「人が少ない静かな場所から始めたい」といったニーズによって、適切な出発駅は変わります。

・新宿駅:路線数が多く集合しやすい。早朝営業のカフェも豊富。大型ロッカーも点在。
・東京駅:観光地へのアクセスに優れ、新幹線利用者に最適。東京の中心として達成感あり。
・上野駅:動物園や公園が近く、自然を楽しみたい人向き。スタート直後にトイレなどの休憩ポイントも豊富。
・品川駅・田町駅:比較的人が少なく落ち着いてスタートできる。特に朝6〜8時の時間帯は快適。

地方からの参加者は、前泊でホテルを利用したり、荷物をコインロッカーに預けてから歩き始めるのが一般的です。帰りはどの駅でもゴール設定できますが、始点と終点を同じ駅にすると、達成感がより強く感じられます。

山手線一周ウォーキングの歩く距離

山手線の鉄道路線自体の長さは約34.5kmですが、実際に道路や歩道を通って駅をつなぐと、最短距離でも38km程度、寄り道や構造的な遠回りを含めると40km〜45km前後になることが一般的です。

たとえば、品川から田町に向かう際は高架下の通行ができず、線路から大きく迂回する必要があります。また、途中でコンビニや観光名所、公園に立ち寄ることで数百メートル単位で距離が伸びます。

ウォーキングを効率よく行うためには、以下のような点にも注意しましょう:

各駅間の距離にばらつきがある(例:大崎〜五反田は短いが、新宿〜池袋は長め)

踏切や信号が多く時間を要する区間もある

夜間は歩行者ルートが制限される場所があるため、明るいうちの行動がおすすめ

歩数に換算するとおおよそ6万〜7万歩程度。足に合った靴、通気性の良い衣服、こまめなストレッチなどで身体の負担を軽減しましょう。

山手線一周ウォーキングの歩く時間

歩行速度には個人差がありますが、一般的な成人が無理なく歩けるスピードは時速4km程度。40kmを歩くとなると、理論上は10時間前後で歩ける計算になります。しかし、実際には信号待ち、休憩、飲食、トイレ、道迷いなどを含むため、所要時間は12〜14時間程度が現実的です。

特に以下のような要素が時間に影響します:

信号の多い繁華街(新宿、渋谷、池袋など)での待ち時間

観光地での寄り道(上野公園、明治神宮、巣鴨地蔵通りなど)

食事休憩の回数(ランチ・カフェ・軽食など)

足の疲労による歩行スピードの低下

1日で完歩する場合、朝6時頃に出発し、夜8時〜9時に終了というペースが目安です。日没後の歩行は視認性が下がり、疲労も増すため、安全面では昼間の完歩が推奨されます。

また、2日または3日に分けて歩く場合は、区間ごとの起点・終点をあらかじめ決め、公共交通機関で帰宅または宿泊する計画を立てるとスムーズです。

山手線一周ウォーキングの消費カロリー

ウォーキングでのカロリー消費は、体重・年齢・性別・筋肉量によって変動しますが、以下は40kmを平均ペースで歩いた場合の目安です。

体重(kg) 推定消費カロリー(約40km歩行)
50kg 約1,400〜1,600kcal
60kg 約1,600〜1,900kcal
70kg 約1,800〜2,100kcal
80kg 約2,000〜2,300kcal

これはランニング20km相当、あるいは自転車で約100km走るのと同等のエネルギー消費量です。日常の活動に加え、足への負荷やエネルギー補給を考慮しながら、適宜水分・糖分・ミネラルの摂取を行いましょう。

特に夏場は熱中症リスクが高まるため、以下を携帯することが望ましいです:

水筒またはペットボトル(最低1リットル)

塩分タブレットや梅干し

携帯食(ナッツ、チョコ、ゼリー飲料)

バンテリンや湿布などの応急グッズ

山手線一周ウォーキングの地図

山手線を徒歩で一周するための地図は、スマートフォンの地図アプリや、紙ベースのウォーキング用地図が活用されます。

地図の種類と特徴
スマートフォンアプリ(Googleマップなど)
現在地が把握しやすく、目的地の変更や寄り道も柔軟に対応可能。GPS精度も高いため安心してルートを歩けます。

紙の地図(市販の散策マップや手作りルート図)
電池切れの心配がなく、全体像を広く把握しやすい。複数人で歩く際に共有しやすい点が利点です。

実際に見るべき情報
駅間のルート案内(どの道が線路に近いか)

公園、トイレ、コンビニ、休憩ベンチの位置

危険箇所(歩道が狭い、交通量が多いなど)

初めての方は、スマホ地図と紙のルート両方を携帯すると安心です。

山手線一周ウォーキングの順路

ウォーキングの順路は「時計回り」と「反時計回り」の2通りがあります。歩きやすさや駅周辺の混雑を避ける意味では、朝の人が少ない駅から反時計回りに進むルートが人気です。

代表的なスタートは東京駅や新宿駅ですが、ここでは東京駅スタートで外回り(反時計回り)の順路をご紹介します

東京 → 神田駅 → 秋葉原駅 → 御徒町駅 → 上野駅 → 鶯谷駅 → 日暮里駅 → 西日暮里駅 → 田端駅 → 駒込駅 → 巣鴨駅 → 大塚駅 → 池袋駅 → 目白駅 → 高田馬場駅 → 新大久保駅 → 新宿駅 → 代々木駅 → 原宿駅 → 渋谷駅 → 恵比寿駅 → 目黒駅 → 五反田駅 → 大崎駅 → 品川駅 → 高輪ゲートウェイ駅 → 田町駅 → 浜松町駅 → 新橋駅 → 有楽町駅 → 東京駅(ゴール)

この順路を基本に、好きなエリアで観光・食事を組み込むことで、より自分らしいウォーキングが実現します。

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