六義園の説明
六義園は、東京都文京区本駒込にある都立庭園です。
江戸時代を代表する「回遊式築山泉水庭園(かいゆうしき・つきやませんすいていえん)」として知られ、池を中心に築山(小高い山)や樹木、茶屋、橋などを配置し、歩きながら変化する風景を楽しめるように設計されています。
庭園の名称「六義園」は、中国の古典『詩経』に由来し、詩歌や文学の趣を重んじた風景構成が特徴です。園内には「六義園八十八景」と呼ばれる名所が点在し、詩的で風流な景観が広がっています。
四季折々の自然が美しく、春の枝垂桜、秋の紅葉、冬の雪景色などが訪れる人々を魅了します。
六義園の読み方
六義園の読み方は「りくぎえん」です。
名前の「六義(りくぎ)」とは、中国の詩の形式を表す言葉で、「風・賦・比・興・雅・頌」の六種を意味します。この考えを庭園の景観表現に取り入れたことから、この名が付けられました。
六義園の開園年

六義園は、元禄8年(1695年)に江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保によって造園が始められました。
約7年の歳月をかけて完成したといわれ、柳沢吉保の下屋敷として使用されました。
明治時代になると三菱財閥の岩崎家が所有し、昭和13年(1938年)に東京市(現在の東京都)に寄贈され、一般公開されるようになりました。
六義園の最寄り駅
最寄り駅は以下の通りです。
JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩約7分
都営三田線「千石駅」から徒歩約10分
駒込駅からは南口を出て本郷通りを南へ進み、染井門または正門から入園できます。
六義園のアクセス
電車の場合は、JR山手線または東京メトロ南北線の駒込駅から徒歩7分ほどで到着します。
千石駅からも徒歩圏内で、周囲は住宅街と文教地区が広がっています。
車で訪れる場合は、園内に駐車場がないため、周辺のコインパーキングを利用する必要があります。
六義園の駐車場の有無
六義園には専用の駐車場はありません。
自家用車で訪れる場合は、近隣の時間貸し駐車場(コインパーキング)を利用します。
駒込駅周辺や本駒込交差点付近には複数の駐車場があります。
六義園の入園料
一般:300円
65歳以上:150円
小学生以下および都内在住・在学の中学生:無料
団体(20名以上):一般240円、65歳以上120円
また、年間パスポート(共通入園券)もあり、複数の都立庭園をお得に巡ることができます。
六義園の開園時間
開園時間:午前9時~午後5時(最終入園は午後4時30分まで)
イベント開催時(夜桜・紅葉ライトアップ期間など)は、夜間開園として延長されることがあります。
庭園内の茶屋や売店の営業は、季節やイベントによって異なります。
六義園の休園日
年末年始(12月29日~1月1日)が休園日です。
それ以外は原則として無休で開園しています。
六義園の住所
六義園の住所は〒113-0021 東京都文京区本駒込6丁目16-3になります。
六義園の電話
電話番号:03-3941-2222 になります。
六義園の公式サイト
六義園は東京都公園協会が管理しており、公式サイトでは開園情報、季節の花だより、イベント、アクセス、園内マップなどが公開されています。
六義園の関連情報
六義園は、江戸時代の代表的な大名庭園であり、国の特別名勝にも指定されています。
園内の主な見どころは以下の通りです。
富士見山:園内で最も高い築山で、頂上からは池と庭園全体を見渡せます。
渡月橋:池にかかる石橋で、紅葉や桜の季節には写真撮影の名所です。
吹上茶屋・つつじ茶屋:抹茶と和菓子を楽しめる茶屋で、休憩にも最適です。
六義園八十八景:かつて88の景観ポイントがあり、それぞれに詩的な名称が付けられていました。
季節の風景:春は枝垂桜、初夏はつつじ、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を通じて美しい景観が楽しめます。
夜間ライトアップ:春と秋には夜間特別開園が実施され、幻想的な光に包まれた庭園を観賞できます。
庭園ガイド:土日祝日にはボランティアによる無料ガイドツアーが行われ、庭園の歴史や見どころを詳しく解説してもらえます。
六義園の地図
六義園は東京都文京区本駒込6丁目16-3に位置します。
JR駒込駅や東京メトロ南北線駒込駅から徒歩7分の場所にあり、本郷通り沿いに「染井門」と「正門」の2つの入口があります。
園内は中央の池を囲むように遊歩道が設けられ、富士見山や渡月橋などの名所をめぐる回遊ルートになっています。
園内マップは入口や案内所に掲示されており、散策コースも複数用意されています。
